過ぎた時間は違っても
「えー、一本だけ!お願い!」
「・・・分かった」
「本当!?やっったっ!」
一生のお願い。前は気軽に使えていた言葉だったのに今は使う事を躊躇してしまった。本当に最後のお願いになってしまうかもしれないと思ったら冗談に聞こえなかったから。
ため息を吐いて分かったと口を動かすと、唯織は観覧できる通路から降りてくるために一度体育館を出た。
中学を卒業してから何度誘っても良いとは言ってくれなかったから、今日も無理だろうって思っていた。だから分かったという言葉が予想外で一瞬、思考が止まってしまった。誘っておいて何だけど、本当に動いて大丈夫なのか。
「・・・分かった」
「本当!?やっったっ!」
一生のお願い。前は気軽に使えていた言葉だったのに今は使う事を躊躇してしまった。本当に最後のお願いになってしまうかもしれないと思ったら冗談に聞こえなかったから。
ため息を吐いて分かったと口を動かすと、唯織は観覧できる通路から降りてくるために一度体育館を出た。
中学を卒業してから何度誘っても良いとは言ってくれなかったから、今日も無理だろうって思っていた。だから分かったという言葉が予想外で一瞬、思考が止まってしまった。誘っておいて何だけど、本当に動いて大丈夫なのか。