過ぎた時間は違っても
「羽季、助けて」
一睡もしていないせいで意識が飛びかけた時、唯織の助けてという声が外から聞こえた。でも、どれだけ声の方を捜しても唯織は見付からない。大人たちも手当たり次第、色んな所を当たっているみたいだけど足取りすら掴めていないようだった。
理事長や慶太郎おじさんの人脈ですら足取りも掴めないのならどうする事も出来ないんじゃないかって。諦めかけた時だった。唯織の携帯電話から俺の携帯電話に着信が来たのは。
「唯織!?今どこにいるんだよ!?・・・唯織?」
唯織の声は聞こえなかった。返事もしてくれなかった。でも、携帯電話からは確かに聞こえる誰かの声。男?数人いるみたいだけど、俺ほど若くなさそうな声。一体、唯織はどこにいるんだ?
一睡もしていないせいで意識が飛びかけた時、唯織の助けてという声が外から聞こえた。でも、どれだけ声の方を捜しても唯織は見付からない。大人たちも手当たり次第、色んな所を当たっているみたいだけど足取りすら掴めていないようだった。
理事長や慶太郎おじさんの人脈ですら足取りも掴めないのならどうする事も出来ないんじゃないかって。諦めかけた時だった。唯織の携帯電話から俺の携帯電話に着信が来たのは。
「唯織!?今どこにいるんだよ!?・・・唯織?」
唯織の声は聞こえなかった。返事もしてくれなかった。でも、携帯電話からは確かに聞こえる誰かの声。男?数人いるみたいだけど、俺ほど若くなさそうな声。一体、唯織はどこにいるんだ?