過ぎた時間は違っても
昼休みが始まる鐘が鳴ると同時に明穂は体を伸ばし、助かったとでも言うかのように授業が終わった事を喜んでいた。私はお弁当があるから行く意味も無いんだけど、教室にいたら羽季に見つかるかもしれないと思っていつものように明穂を売店へ行こうと誘った。まぁ、飲み物を買いたいから売店へ行きたいって理由もあるんだけどさ。一番の理由は羽季が来るのを逃げずに待っていたくないからだよね。
「ねぇねぇ、何でうちの高校の女子はあんな小さい弁当箱で足りるの?骨だけになって何が楽しい訳?みったくないと思わないの?」
「モデルをしている方を細いから綺麗だって勘違いしてる人が多いんだよ。元が綺麗なだけなのにね」
明穂の質問を聞き終えると後ろから聞きたくなかった声がした。
「ねぇねぇ、何でうちの高校の女子はあんな小さい弁当箱で足りるの?骨だけになって何が楽しい訳?みったくないと思わないの?」
「モデルをしている方を細いから綺麗だって勘違いしてる人が多いんだよ。元が綺麗なだけなのにね」
明穂の質問を聞き終えると後ろから聞きたくなかった声がした。