わたし、気付けば溺愛されてました。
そうだ、昨夜から佐伯くんはうちに泊まりに来てるんだった。
てゆか、今何時!?
ハッとして時計を見ると、いつもより30分もオーバーしていることに気がついた。
やばいっ!!
勢いよくベッドからおりようとしたら、左ひざにズキンッと痛みが走った。
うっ、打撲してたの忘れてた……。
どうしよう、これで階段おりるとかきついな。
そもそも、どうやってわたしここのベッドまで来たんだろう。
バタバタバタ!ガチャっ
「しずく姉!起きたっ?」
「新木さん、おはよう。体調はどう?」
勢いよく部屋の扉が開き、司と佐伯くんのふたりが顔を出した。