【短】FRIEND Ⅲ
桐也サイド
その視線の先に、揺れる影があることを知りながらも…俺は彼女に近付いたんだ。
「柏木、ちょっといいか?」
狡いポジションに立つことに慣れたのは何時からだろうか。
初めて彼女と同じクラスになった時には既に、彼女には他の大事な奴がいて。
それでも諦めきれずに、何かと距離を縮めてきた俺。
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