【短】FRIEND Ⅲ


いつか、蕩けるくらいに無防備な笑顔で微笑んで、



「桐也くんは、特別だよ」



なんて、言ってもらえることを望んでる。


だけど、やっぱりそれは叶わない夢のような話で…その残酷さに胸が張り裂けて悲鳴を上げる。


この愛しさは一体、どこに隠せばいい?



「桐也くん、桐也くん、あのね…?」




そんな風に優しい声で名前を呼んで…男女の友情なんて、そんな薄っぺらいモノにこの関係を繋がないでくれよ。


胸が張り裂けて壊れそうだから。


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