恋とさくらんぼ
「……あのね、一目惚れしちゃったの」
「さっき聞いたけども」
「芍薬の制服を着てたの」
「うちの?」
桜と桃は異なる高校に通っている。
桃は一般的な県立高校に、桜は有名進学校、芍薬高校に籍を置いて、一ヶ月ほどが過ぎた。
無言で頷いた桃は、次いでその顔をあげた。
懇願する光が目に宿っている。
「あのね。お願い。……一回だけでいいから、私と入れ替わってほしいの!」
「!? い……入れ替わり!?」
「お願いー!」
「む、無理に決まってるでしょー!」
「そこをなんとかー!」
「さっき聞いたけども」
「芍薬の制服を着てたの」
「うちの?」
桜と桃は異なる高校に通っている。
桃は一般的な県立高校に、桜は有名進学校、芍薬高校に籍を置いて、一ヶ月ほどが過ぎた。
無言で頷いた桃は、次いでその顔をあげた。
懇願する光が目に宿っている。
「あのね。お願い。……一回だけでいいから、私と入れ替わってほしいの!」
「!? い……入れ替わり!?」
「お願いー!」
「む、無理に決まってるでしょー!」
「そこをなんとかー!」