恋とさくらんぼ
二人の距離は
連絡
夕飯を食べ終え、桃が風呂に行き、桜は一人で部屋にいる。
「……ということで、試合の応援に行くらしいです、と……」
これでいいかなあ、と独り言をもらしながら、送信ボタンを押した。
なにかというと、宮沢仁へのメッセージである。
もう入れ替わるつもりはないし、二度と会わない人間だと思うのだが、なんだかんだ律儀な性格なのである。
返信はすぐにきた。
『まじか』
『関谷すげー』
それから拍手をしているうさぎのスタンプ。
……小憎らしい顔をしているような気がする。
もう用はない、と画面を落とそうとしたところで、続けざまに文章が届いた。
『なあなあ、試合っていつ?』
『今週末らしいよ』
『今週末ヒマ?』
「……ということで、試合の応援に行くらしいです、と……」
これでいいかなあ、と独り言をもらしながら、送信ボタンを押した。
なにかというと、宮沢仁へのメッセージである。
もう入れ替わるつもりはないし、二度と会わない人間だと思うのだが、なんだかんだ律儀な性格なのである。
返信はすぐにきた。
『まじか』
『関谷すげー』
それから拍手をしているうさぎのスタンプ。
……小憎らしい顔をしているような気がする。
もう用はない、と画面を落とそうとしたところで、続けざまに文章が届いた。
『なあなあ、試合っていつ?』
『今週末らしいよ』
『今週末ヒマ?』