優しい彼と愛なき結婚

翌日、気怠い私はたっぷりと甘やかされた。

彼に腕枕をしてもらい、ホットミルクを飲み、借りてきた映画を見てのんびりとした日曜日だった。


心から会社に行きたくないと、月曜日が来なければいいと思った。


失いたくない。


このかけがえのない時間を失わないよう、もう二度と綾人さんの言葉には惑わされないし、大悟さんに隠し事はしない。
そう、堅く誓った。


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