一途な御曹司と16歳の花嫁
いつもは、父を手伝って2人で作業しているけれど、お庭のお手入れは毎日やっていたので、慣れたものだ。
植物のお世話は大好きでなかでも、私のお気に入りは 立派な薔薇園だった。
この薔薇園は新海家の方達の目を和ませてくれるばかりでなく、私にとっても思い出と愛着の詰まった花々だった。
綺麗な薔薇にはトゲがあるけれど、取り扱いにさえ気をつければ大丈夫。
鼻歌を歌いながら、お手入れをしていたらいつものように背後から鋭い視線を感じて、背筋が冷たくなった。
二階の1番日当たりのいい部屋の窓から、その人はいつも私を見ていた。
いや、睨んでいた。それはもう心底憎らしそうに。
このまま気づかないふりをしていたいけど、無視するわけにもいかないので、振り返ってその人に会釈をした。
目が合うと、忌々しそうにギッと睨まれた。
こわい、こわいよぅ。
足元がガクガク震えてしまうけど、なんとかぎこちない笑顔をつくった。
植物のお世話は大好きでなかでも、私のお気に入りは 立派な薔薇園だった。
この薔薇園は新海家の方達の目を和ませてくれるばかりでなく、私にとっても思い出と愛着の詰まった花々だった。
綺麗な薔薇にはトゲがあるけれど、取り扱いにさえ気をつければ大丈夫。
鼻歌を歌いながら、お手入れをしていたらいつものように背後から鋭い視線を感じて、背筋が冷たくなった。
二階の1番日当たりのいい部屋の窓から、その人はいつも私を見ていた。
いや、睨んでいた。それはもう心底憎らしそうに。
このまま気づかないふりをしていたいけど、無視するわけにもいかないので、振り返ってその人に会釈をした。
目が合うと、忌々しそうにギッと睨まれた。
こわい、こわいよぅ。
足元がガクガク震えてしまうけど、なんとかぎこちない笑顔をつくった。