一途な御曹司と16歳の花嫁
「つむぎのためなんだ、ぜんぶ」
「そんなっ、じゃあ全部嘘だって認めるんだね?」
「こうなってしまったのは父さんの責任だ、だが必ず伊織さまとは別れられるようにちゃんと考えてあるから」
父の返答は私の問いかけに応えるものではなくて、微妙に論点をずらしている。
「待ってよ、私が聞きたいのは彼のことで」
ガチャリ
ドアが開く音がしたかと思うと母が血相を変えて入ってくる。
「つむぎ、どうしたの?大声をだして、廊下まで筒抜けよ」
「・・・」
「それにつむぎらしくもない。お父さんは安静にしなきゃいけないのよ。
もっと大事にしてあげてちょうだい」
「あ・・・」
俯いた父の顔色はあまり良くないことに、この時になってようやく気がついた。
自分のことばかり考えて、一方的に父を責めてしまっていた。
「そんなっ、じゃあ全部嘘だって認めるんだね?」
「こうなってしまったのは父さんの責任だ、だが必ず伊織さまとは別れられるようにちゃんと考えてあるから」
父の返答は私の問いかけに応えるものではなくて、微妙に論点をずらしている。
「待ってよ、私が聞きたいのは彼のことで」
ガチャリ
ドアが開く音がしたかと思うと母が血相を変えて入ってくる。
「つむぎ、どうしたの?大声をだして、廊下まで筒抜けよ」
「・・・」
「それにつむぎらしくもない。お父さんは安静にしなきゃいけないのよ。
もっと大事にしてあげてちょうだい」
「あ・・・」
俯いた父の顔色はあまり良くないことに、この時になってようやく気がついた。
自分のことばかり考えて、一方的に父を責めてしまっていた。