一途な御曹司と16歳の花嫁
思い出の光と影
庭仕事が終わってから、私は南さんに言われた通り伊織さまのお部屋で彼の帰りを待つことにした。
「お邪魔しまーす」
ここに足を踏み入れるのはあの初夜の日以来だ。
相変わらず広い部屋だな、私の自宅の部屋の何倍あるんだろ。
あの夜は緊張していてわからなかったけど、そこは寝室と勉強部屋に分かれていた。
勉強部屋には、大きな本棚があり難しそうな本がたくさん置いてあった。
なかには、英語やフランス語で書かれた書物まである。
伊織さま、やっぱり凄いな。私の部屋の本棚なんて漫画ばかりだよ。
などと感心しながら、その本棚を眺めていたらふと一枚の絵が本棚の横に飾られていることに気が付いた。そしてその隣には少し大きめの額に入った写真。
絵のほうは、薔薇の花をスケッチしたものでお世辞にもあまり上手とは言えないものだ。
「お邪魔しまーす」
ここに足を踏み入れるのはあの初夜の日以来だ。
相変わらず広い部屋だな、私の自宅の部屋の何倍あるんだろ。
あの夜は緊張していてわからなかったけど、そこは寝室と勉強部屋に分かれていた。
勉強部屋には、大きな本棚があり難しそうな本がたくさん置いてあった。
なかには、英語やフランス語で書かれた書物まである。
伊織さま、やっぱり凄いな。私の部屋の本棚なんて漫画ばかりだよ。
などと感心しながら、その本棚を眺めていたらふと一枚の絵が本棚の横に飾られていることに気が付いた。そしてその隣には少し大きめの額に入った写真。
絵のほうは、薔薇の花をスケッチしたものでお世辞にもあまり上手とは言えないものだ。