一途な御曹司と16歳の花嫁
「すみません、少し酒に酔ってしまったみたいで休憩できる部屋とかありませんか?」
「あ、はい。ございます。ご案内いたしますね」
「ありがとう」
穏やかに笑うその顔は、やっぱり見覚えがあるけれどすぐには思い出せない。
私はその人の少し前を歩いて休憩室へご案内した。
その部屋はパーティー会場からは少し離れていたから説明するより一緒に行った方がいいような気がした。
長い廊下の角を曲がったところで、前から背の高い体格のいい男性が歩いてきた。
よけようとしたけれど、その人は私の前に立ちはだかる。
「あ、申し訳ございません。お客様」
慌ててカートを止めると後ろを歩く先程の紳士に背中がぶつかる。
「あ、すみません」
「構わないよ、つむぎちゃん」
ニヤッと笑う紳士からは先程の爽やかな雰囲気が消えていた。
「あ、はい。ございます。ご案内いたしますね」
「ありがとう」
穏やかに笑うその顔は、やっぱり見覚えがあるけれどすぐには思い出せない。
私はその人の少し前を歩いて休憩室へご案内した。
その部屋はパーティー会場からは少し離れていたから説明するより一緒に行った方がいいような気がした。
長い廊下の角を曲がったところで、前から背の高い体格のいい男性が歩いてきた。
よけようとしたけれど、その人は私の前に立ちはだかる。
「あ、申し訳ございません。お客様」
慌ててカートを止めると後ろを歩く先程の紳士に背中がぶつかる。
「あ、すみません」
「構わないよ、つむぎちゃん」
ニヤッと笑う紳士からは先程の爽やかな雰囲気が消えていた。