一途な御曹司と16歳の花嫁
ちょんちょんと彼の手をつついて、上目遣いに見つめてもあまり効果がない。
でも新婚なんだし。ちょっとくらい甘い雰囲気になったりしてもいいのに。
「つむぎは集中力がないな、他のこと考えてるだろ」
「そんなんじゃないもん」
図星をつかれてドキッとした。
今日はまだ一度も触れ合っていないから。
ギュッてしてくれたら、やる気倍増しちゃうんだけどな。
なんてね。
女の子からそんなこと言えません。
「これ、全部終わってからな」
「うえー、まだまだかかっちゃうよ」
「頑張ろ」
「はあい」
文句を言っても仕方ないので渋々頷く。
けれどこんな、なんでもない幸せなひと時は、この後こなごなに壊されることになる。
でも新婚なんだし。ちょっとくらい甘い雰囲気になったりしてもいいのに。
「つむぎは集中力がないな、他のこと考えてるだろ」
「そんなんじゃないもん」
図星をつかれてドキッとした。
今日はまだ一度も触れ合っていないから。
ギュッてしてくれたら、やる気倍増しちゃうんだけどな。
なんてね。
女の子からそんなこと言えません。
「これ、全部終わってからな」
「うえー、まだまだかかっちゃうよ」
「頑張ろ」
「はあい」
文句を言っても仕方ないので渋々頷く。
けれどこんな、なんでもない幸せなひと時は、この後こなごなに壊されることになる。