一途な御曹司と16歳の花嫁
そして、彼を好きだった記憶を封印してしまったんだ。
初めから好きにさえならなければ誰も傷つけず、自分も傷付かずにすむから。
私のやり場のない苦しみに目の前の彼は、何も答えてはくれない。
ただ、悲しそうに私を見ている。
そして、手を伸ばした彼は優しく力強く抱きしめてくれるだけ。
ああ、やっぱり無理なんだなって思った。
こんな無茶苦茶なお願いをいくら彼だって承服できないだろう。
その時、イオくんは静かに口を開いた。
「いいよ、つむぎ」
「イオくん」
「2人で行こう」
信じられないくらい嬉しい言葉に体が震えた。
初めから好きにさえならなければ誰も傷つけず、自分も傷付かずにすむから。
私のやり場のない苦しみに目の前の彼は、何も答えてはくれない。
ただ、悲しそうに私を見ている。
そして、手を伸ばした彼は優しく力強く抱きしめてくれるだけ。
ああ、やっぱり無理なんだなって思った。
こんな無茶苦茶なお願いをいくら彼だって承服できないだろう。
その時、イオくんは静かに口を開いた。
「いいよ、つむぎ」
「イオくん」
「2人で行こう」
信じられないくらい嬉しい言葉に体が震えた。