一途な御曹司と16歳の花嫁
「ほんとにいいの?嬉しい」
「うん、俺がプロポーズした日からつむぎを泣かせてばっかりだったよな。ごめんな」
彼は小さく寂しそうに言う。
「離れなくてもいいの?」
「そばにいるよ、もう離さない
とりあえず出よう、この屋敷から」
覚悟を決めたように私達は顔を見合わせて、強くうなずいた。
だけど、また私は彼に無理をさせてしまっていた。
結局、彼の愛と優しさに私は甘えていただけだったんだ。