一途な御曹司と16歳の花嫁
2人の影がひとつになって繋がっているから、見惚れてしまう。
その影を見ていたら懐かしい気がしてきた。
あれ、以前にもこんなことがあったような気がする。
「イオくん、もしかしたらだけど子供の頃、こんな感じで私をおんぶしてこの道を歩いたことある?」
「あー、なんだ、覚えてたのか?びっくりさせたかったのに」
「おんぶしてくれてたことだけ思い出した。
場所まではまだわからないけど」
「そっか」
彼は安堵したように優しく笑う。
「じゃあ俺がいいって言うまで目を瞑ってて。もうすぐそこだから。」
「ん、わかった」
おとなしく言われた通りに目を閉じた。
そして、彼の背にぴったりとくっつく。
それからしばらく歩いたら、風に乗って芳しい香りが運ばれてきた。
あ、
懐かしいこの優美で甘い香りは。
その影を見ていたら懐かしい気がしてきた。
あれ、以前にもこんなことがあったような気がする。
「イオくん、もしかしたらだけど子供の頃、こんな感じで私をおんぶしてこの道を歩いたことある?」
「あー、なんだ、覚えてたのか?びっくりさせたかったのに」
「おんぶしてくれてたことだけ思い出した。
場所まではまだわからないけど」
「そっか」
彼は安堵したように優しく笑う。
「じゃあ俺がいいって言うまで目を瞑ってて。もうすぐそこだから。」
「ん、わかった」
おとなしく言われた通りに目を閉じた。
そして、彼の背にぴったりとくっつく。
それからしばらく歩いたら、風に乗って芳しい香りが運ばれてきた。
あ、
懐かしいこの優美で甘い香りは。