一途な御曹司と16歳の花嫁
「伊織様がつむぎ様と、駆け落ちをしたので迎えに行ってやってほしいって。
多分ここにいるはずだって、あの薔薇園の場所を教えてくれてさ」
「南が・・マジか」
イオくんは困惑したように目を見開いている。
「俺らも半信半疑だったんだけど、ほんとに会えたからびっくりしたよ」
「伊織、おまえ体のどこかに発信器でも埋め込まれてるのか?」
「いや、そんなはずは」
だけど、真剣に背中やお腹をさするイオくん。あの南さんならやりかねないと思ったのかも。
「それに、あの人こんなことも言ってた。
そろそろ帰る決心をする頃だろうし、所持金も残り少ないだろうからって」
「う、なんだよ、クソッ。南のやろう」
イオくんがポケットから取り出したお金は、残り1230円。
とても自宅までの旅費はまかなえない。
多分ここにいるはずだって、あの薔薇園の場所を教えてくれてさ」
「南が・・マジか」
イオくんは困惑したように目を見開いている。
「俺らも半信半疑だったんだけど、ほんとに会えたからびっくりしたよ」
「伊織、おまえ体のどこかに発信器でも埋め込まれてるのか?」
「いや、そんなはずは」
だけど、真剣に背中やお腹をさするイオくん。あの南さんならやりかねないと思ったのかも。
「それに、あの人こんなことも言ってた。
そろそろ帰る決心をする頃だろうし、所持金も残り少ないだろうからって」
「う、なんだよ、クソッ。南のやろう」
イオくんがポケットから取り出したお金は、残り1230円。
とても自宅までの旅費はまかなえない。