一途な御曹司と16歳の花嫁
どれほど、心配をかけてしまったんだろう。
どれほど、悲しい思いをさせてしまったんだろう。
そう思うだけで、胸が張り裂けそう。
新海家の奥様も私達を見て、ハンカチで目頭おさえている。
「伊織っ」
そして、新海織江さまはイオくんの前へ近づくとパシンとその頬を叩いた。
あまりに綺麗な音がして、ギョッとしたけど
イオくんは逃げないで直立不動だ。
そして、2回目の平手打ちも甘んじて受けていた。
「・・・っ」
こんなに般若のごとく怒っている奥様を見たのは初めてだった。
いつもおっとりしている奥様からは想像がつかない形相。
3回目は拳を握りしめて息子の顔を殴ろうとしたけれど、後ろから旦那様に止められる。
「もう、いいだろう。織江、そのくらいにしなさい」
どれほど、悲しい思いをさせてしまったんだろう。
そう思うだけで、胸が張り裂けそう。
新海家の奥様も私達を見て、ハンカチで目頭おさえている。
「伊織っ」
そして、新海織江さまはイオくんの前へ近づくとパシンとその頬を叩いた。
あまりに綺麗な音がして、ギョッとしたけど
イオくんは逃げないで直立不動だ。
そして、2回目の平手打ちも甘んじて受けていた。
「・・・っ」
こんなに般若のごとく怒っている奥様を見たのは初めてだった。
いつもおっとりしている奥様からは想像がつかない形相。
3回目は拳を握りしめて息子の顔を殴ろうとしたけれど、後ろから旦那様に止められる。
「もう、いいだろう。織江、そのくらいにしなさい」