先生、好きって言って。











午後の部が始まって、しばらく経った。






現在借り物競走が行われているんだけど……







何故か、









先生が出ているんですけど……!








なんで!?



欠員が出たとかかな?







あ、先生の番がもうすぐで来る。






ていうか、神木くんも次なんだ。







《続いて第5レース、よーいスタートっ!》





パンっ






先生や、神木くん達が一斉に走り出し、箱の中の紙を取り出していく。





皆は借り物を探しに行くけれど、何故か先生は立ち止まっている。





《お?坂本先生、これは当たりを引きましたかね?》





当たり?




どんなお題なのかな。







すると、先生は何かを考えながらもゆっくりと動き出した。






て、え?







こっちに向かっているような…






誰か当てはまる人がいるのかな?







と、思っていたら、






「あ、いた。古村さん。俺と一緒に来てくれる?」




「か、神木くん。私でいいの?」




神木くんが汗だくになって私のところへ来た。




「むしろ古村さんじゃないとダメかな。」




「うん。じゃあ行」





『古村!!』




へ?





先生?






< 100 / 180 >

この作品をシェア

pagetop