先生、好きって言って。
◆
午後の部が始まって、しばらく経った。
現在借り物競走が行われているんだけど……
何故か、
先生が出ているんですけど……!
なんで!?
欠員が出たとかかな?
あ、先生の番がもうすぐで来る。
ていうか、神木くんも次なんだ。
《続いて第5レース、よーいスタートっ!》
パンっ
先生や、神木くん達が一斉に走り出し、箱の中の紙を取り出していく。
皆は借り物を探しに行くけれど、何故か先生は立ち止まっている。
《お?坂本先生、これは当たりを引きましたかね?》
当たり?
どんなお題なのかな。
すると、先生は何かを考えながらもゆっくりと動き出した。
て、え?
こっちに向かっているような…
誰か当てはまる人がいるのかな?
と、思っていたら、
「あ、いた。古村さん。俺と一緒に来てくれる?」
「か、神木くん。私でいいの?」
神木くんが汗だくになって私のところへ来た。
「むしろ古村さんじゃないとダメかな。」
「うん。じゃあ行」
『古村!!』
へ?
先生?