先生、好きって言って。









《さぁ、神木くんが引いたカードのお題は何ですか?》




[好きな人]






え?






「「「「「キャーー!!!」」」」」







鳴り止まない女子の叫び声。








え、え?どういうこと?






《どうやら、当たりを引いたのは坂元先生ではなく神木くんだったようですね〜。》






「俺、体育祭の実行委員会を通して古村さんと接して行くうちに次第に好きになりました。好きです。付き合って下さい。」





うーん、と、





「ちょっと来て。」





そう言って、私は神木くんを体育館裏まで連れてきた。







「ごめん。神木くん。私、先生の事が好きで…」





「うん。大丈夫。わかってたから。ありがとう聞いてくれて。これからも普通に接してほしい。」




それは私のセリフだ。




「こちらこそだよ。じゃあ先に戻るね。」






ごめんね、神木くん。





私は、卒業するまで先生の事を好きでいるんだ。










あー、先生のお題何だったのかな。






多分今から戻ってももう終わってるよな。








< 102 / 180 >

この作品をシェア

pagetop