先生、好きって言って。
『今日のお昼、資料室来た?』
ぎく
もしかして、気づかれてた…?
あー、なんて答えるのが正解なんだろ。
早く答えないと、
『どっちでもいいけど、野崎と付き合ってないから。』
ほっ
って、無意識にホッとしちゃったよ。
「で、でも付き合ってはいたんですよね…?」
『あぁ。半年ぐらいかな。向こうが好きな人出来たからって言って別れた。』
付き合ってたのは本当だったんだ。
「そうでしたか。って、何でそんな事私に言うんですか?」
『気分かな。』
またそうやって本当の事を教えてくれない。