先生、好きって言って。
『あ、待て待て。そっちは重いからこっちの軽いヤツだけ持っとけ。』
「え、いや大丈夫ですよ。」
『いいから。』
と、先生は重たい方の荷物を持ってくれた。
はぁ、優しいなぁ。
本当に。
こんな人が旦那さんだったら幸せだろうな。
「あ、先生。コスプレするんですよね?」
『あー…。うん、一応な。』
「どうしてやろうと思ったんですか?」
『言っとくが、俺は望んでコスプレしたいと思ってないぞ。成瀬に儲かるから頼むって言われたんだよ。』
涼ったら……。
「売り上げが1番だったら何かあるんですか?」
『あるぞ。売り上げが1番だったクラスは学食1ヶ月タダで食える。メニューはどれでもいい。』
なるほど。
それで涼は売り上げにこだわってたのね。