先生、好きって言って。




『あ、待て待て。そっちは重いからこっちの軽いヤツだけ持っとけ。』




「え、いや大丈夫ですよ。」



『いいから。』



と、先生は重たい方の荷物を持ってくれた。




はぁ、優しいなぁ。




本当に。





こんな人が旦那さんだったら幸せだろうな。





「あ、先生。コスプレするんですよね?」




『あー…。うん、一応な。』




「どうしてやろうと思ったんですか?」




『言っとくが、俺は望んでコスプレしたいと思ってないぞ。成瀬に儲かるから頼むって言われたんだよ。』




涼ったら……。




「売り上げが1番だったら何かあるんですか?」





『あるぞ。売り上げが1番だったクラスは学食1ヶ月タダで食える。メニューはどれでもいい。』




なるほど。




それで涼は売り上げにこだわってたのね。







< 117 / 180 >

この作品をシェア

pagetop