先生、好きって言って。
懐かしいなぁ。
助けてくれたのはもう2年半前なんだ。
それからずっと好きなんて…。
《相当優しい方なんでしょうね。では、その方にメッセージを一言!》
「…大好きです。大人になったら迎えに来てください。」
「「「「おお〜!!」」」」
パチパチパチッ
本当に思ったことを言っただけなのに、盛大な拍手を貰った。
《いや〜、こんなに可愛い人にそんな事言われたら堪んないですね!》
「そ、そんな事!」
《迎えにきてくれるといいですね!では、古村さんへの質問は以上になります。ありがとうございました!》
ステージの裏へ行くと、
「蘭ちゃん…。」
「涼、どうやってここに…」
グイッ
「ね、ねぇ涼!どうしたの…!」
少し力強く抱き締められた。
「めちゃくちゃ綺麗だった。あと…好きな人へのメッセージも良かった。きっと届いてると思うよ。」
「そ、そうだといいな。」
そろそろ離して欲しい…。
ちょっと苦しい。