先生、好きって言って。













ピンポーン







…ん、誰だろう。



起きるの面倒だな。







私は階段を下りて玄関に行った。






「はーい、ってなんだ涼か。」





ちょっと残念。





「蘭ちゃん酷いな〜。蘭ちゃんの看病しようと思って来たのに。」




「涼、大丈夫だよ。ちょっと身体も楽になったし…」



「いいからいいから。じゃ上がらせてもらうね〜。お邪魔しまーす。」




「あぁ、ちょっと!いきなり…」




と、言いかけた時、涼が私のおでこに手を当てた。



涼の手は冷たくて気持ちいい。





「ほらー、やっぱまだ熱あるじゃん。僕、お粥作るから蘭ちゃんは自分の部屋で待ってて。」





「え、でも…」





「先生から伝言。」






え?




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