先生、好きって言って。
◆
ピンポーン
…ん、誰だろう。
起きるの面倒だな。
私は階段を下りて玄関に行った。
「はーい、ってなんだ涼か。」
ちょっと残念。
「蘭ちゃん酷いな〜。蘭ちゃんの看病しようと思って来たのに。」
「涼、大丈夫だよ。ちょっと身体も楽になったし…」
「いいからいいから。じゃ上がらせてもらうね〜。お邪魔しまーす。」
「あぁ、ちょっと!いきなり…」
と、言いかけた時、涼が私のおでこに手を当てた。
涼の手は冷たくて気持ちいい。
「ほらー、やっぱまだ熱あるじゃん。僕、お粥作るから蘭ちゃんは自分の部屋で待ってて。」
「え、でも…」
「先生から伝言。」
え?