先生、好きって言って。
*
「蘭ちゃんお待たせ。」
「涼、ありがとう。わざわざごめんね。」
たまご粥を作ってくれた。
食欲なかったけど、美味しそうなお粥を見るとちょっとだけお腹空いてきた。
「無理に食べなくていいからね。あ、そうだ。僕が食べさせてあげよっか?」
「…ばか。何言ってんの。自分で食べれるから。」
普通に恥ずかしいし。
ていうか、こういうのは先生にやって貰いたいし。
「え〜残念だな〜。」
涼はいつも女の子に見せているしょぼんってした顔をしてきた。
はぁ、そんな可愛い顔しないで。
私までグラッときてしまう。
「っもう食べるからね。」
と、たまご粥を一口食べた。
「ん、美味しい。」
美味しくて思わず笑みが溢れた。
「ありがとう。もう、蘭ちゃんのその笑顔見れたから僕も元気出たな〜。」
と、涼は嬉しそうな顔をしていた。