先生、好きって言って。
送って貰ったりしたから先生に移っちゃったんだ。
また迷惑かけちゃったな。
お見舞い、行きたいなぁ。
でも、家知らないし…。
うーん。
「蘭ちゃん、今お見舞い行きたいとか思ったでしょ。」
「え、何でわかったの?」
「顔に書いてあるよ。先生に会いたいって。」
さすがだな、涼は。
「うん、会いたい。でも家知らないし先生の迷惑になるかと思うと…」
「何でそう思うの?会いたいなら行けばいいじゃん。俺、先生の家知ってるよ。」
「…え!?知ってるの?!何で?」
「女の子たちに教えて貰ったんだよ。蘭ちゃんがお見舞い行きたいって言いそうだなって思って。」
涼…。
「行きたい。でも、私ね……先生に告白しちゃったからちょっと気まずいの。」
と、周りに聞こえないように涼の耳元で言った。
「えええ!!?まじ?!」
クラスの皆が驚いた顔で一斉に私達を見た。
「涼うるさいよ!」
こんなに見られると恥ずかしいじゃんか。
「ごめんごめん。…で、いつ言ったの?」
「私が早退した日。先生に帰り送って貰った時に車の中で。もちろん振られたけど。」