先生、好きって言って。




「り、涼!何すんの!」



「ごめん、可愛かったからさ思わず…」




あーもう。

涼のその困り顔の方が可愛いよ!




「もー許さないから。」




「ええ!ごめんってば〜。」





すると、





ガラガラガラ






『おらー座れー。』




え、先生……。




ちょっと声枯れ気味だけど、大丈夫なのかな。





「せんせー風邪まだ治んないの?」




『まーちょっと長引いてんの。で、今日は朝と帰りのHRは俺が代わりにする事になったから。担任と副担は出張でいないからな。』




やった。嬉しい。




『じゃ、始めるぞ。えーとまず今日の…』





バチッ





わ、先生と目が合っちゃった。




思わずすぐに逸らしちゃったけど。





やっぱ気まずいなぁ。





『今日のお知らせを言う前に、お前ら何でそんなフワフワしてんの?』




と、先生は少し笑って言った。





「先生、実は成瀬が古村さんに公開告白しちゃったんですよ!」


「そうなんですよ!めっちゃかっこよかった…。」



え、ちょっと何で皆言っちゃうのよ。



『…ふーん。』



あーもう。
何その興味ないです〜みたいな顔。




すると、涼が急に立ち上がった。





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