先生、好きって言って。




「先生、ちょっといいですか。」



と、行って先生と涼は教室を出て行った。




って、涼何言うつもり?




なんか涼が珍しく怖い顔してた。





大丈夫かな…。











涼side.




『おい何だよ。』



「僕、蘭ちゃんに告白しました。」



『だからなんだよ。』



はぁ。この先生は動揺の《ど》の字もないな。




「僕は振られました。でも、まだ全然諦めてません。」



『そうか。』




さっきからずっとポーカーフェイスを崩していない。




「先生は蘭ちゃんの事嫌いですか?」



『あー嫌い嫌い。』



「うわー。それ蘭ちゃんに言ったら絶対ショック受けますね。」



まぁ先生も本当は嫌いじゃないんだろう。



『つーかさ、いい加減名前で呼ぶのやめろよ。何か腹立つんだよね。』



お?これはもしや……


「それってー」



『勘違いすんなよ。そういうんじゃないから。』



「はいはーい。あ、先生、後悔しても知らないっすから。いつか僕のモノにしますよ。」



『やめとけ。お前には無理だから。』




何であんな余裕なんだ。



僕に足りないものは余裕なのかな。



先生を連れ出したのは、もしかしたら僕が告白したことを聞いてちょっとは蘭ちゃんと向き合ってくれるんじゃないかなって思ったから。



でも、全然わかんなかったや。




ごめんね、蘭ちゃん。









『あーくそっ。腹立つ。』







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