先生、好きって言って。
◆
結局、涼は何にも教えてくれなかった。
ちょっと悲しそうな顔をしてたから、何を話したか気になるけど涼が教えてくれるまで待とう。
そして、今はお昼休み。
私と涼は学食でご飯を食べていた。
「蘭ちゃん。」
「ん?」
「先生のどこが好きなの?」
っゴホッ
「っん、いきなり何を言い出すかと思えば…」
「そういえば聞いたこと無かったなぁって思って。」
んー。先生の好きなところ。
「普段は冷たいけど本当は優しい所かな。あー見えて、先生いつも花壇に水やりしてるんだよ。」
「へー意外だな。だから朝ちょっと汗かいてんのか。」
「そういうこと。ギャップ萌えするでしょ。」
思い出すだけでニヤけが止まらない。
「蘭ちゃんさ、先生を振り向かせたい?」
「そりゃもちろん!その為にも大人っぽい女の子になるんだ。」
何年かかっても振り向かせたい。
「じゃあ、僕も協力する。ていうか協力させて。」