The Last －凶悪－

ブライダルプランナー　　松浦マユ
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「椎名さんの件は残念だったね。」


「・・はい・・・(･_･、)・・」


「ごめん、俺もこういうケースに直面したのは初めてだから・・

マユちゃんに何て言ったらいいか・・。」


「大丈夫です・・。話を聞いてもらえただけでも・・楽になりました。」


「・・・・・・・・。」


「椎名さんは何も悪くありません。

キャンセルになったのは全部・・椎名さんを傷つけた犯人のせいなんですから・・！」


「そうだね。せっかくのマユちゃんのデビューを潰したそいつが、俺も憎いよ。」


「・・私の事なんていいんです・・。」


「え・・・。」


「・・怖かったけど・・・
事件のニュース・・ちゃんと読みました。

だから・・椎名さんの気持ちを考えると・・それだけで胸が苦しくなって・・。」


「・・・・・・・・・・・。」


「・・・ｽｯ・・ｽｯ・・ごめんなさいミライさん・・また私・・。」


「ううん。涙もろいのがマユちゃんの良いところだと思うよ。」


「・・・・ｽｯ・・ｽｯ・・。」



「そういうところだから・・。」


「・・・・？」


「マユちゃんは、常に相手の事を想って、

他人事を自分の事以上に思いやれる事ができる子だから。

プランナーとしての資質だけじゃなくて・・・。」


「・・・・・・・・・・・・。」


「一人の女性としても、
俺はそういうマユちゃんに惹かれるよ。」



「・・・・・ミライさん・・(/_;)・・。」


「マユちゃん。」



「「・・・・・





「・・・・・あの～・・・・・。」


「「！！？」」



「・・・ここは僕の店で・・・

あなた達の目の前に僕がいる事をお忘れでしょうか・・？」


「ご、ごめんなさい松阪さん！
完全に忘れてました!!」


「・・・・正直に言って頂いて・・
逆に気持ちが良いです・・。」


「・・あ！おかわりください・・！」


「・・・かしこまりました・・・。」






「松阪～。何笑ってるんだよ。」


「・・・いえ・・別に・・。

・・マユさん、良かったですね・・。」


「・・わっ！松阪さん絶対にダメですよ！
この前の事ミライさんに言ったら!!!」





「え・・なになに？
めっちゃ気になるんだけど。」


「・・守秘義務は守りますよ・・。

この前、マユさんの背中を押してあげた話は・・・。」


「あ～！！だから言っちゃダメ!!!(>_<)」






第７章　完