The Last -凶悪-
『1件目と2件目。3件目~7件目。
これらは全く【別物】だったと考えれば辻褄は合います。』
「・・・・どういう事・・?」
『広い目で見れば、
“幸せを壊す”という目的に括られますが、
細かい目で見た時、1件目と2件目だけは犯行の目的が違ったのかもしれません。』
「・・・・・・・・・・・・!?」
『・・・・・・・・。』
「まさか・・【怨恨】か・・!?」
『その事実を隠す為に3件目以降を犯したのか、
もしくは本当に快楽に目覚めて続けたのか、
あるいは他の理由があったのか。
・・・神野くん。
当事者はもういないかもしれませんが、
初代が犯した1~2件目をもう一度徹底的に洗い直しましょう。
連続で犯されてきた中の、“最初”の犯行。
もしかしたらそこに全ての謎が隠されているかもしれません。』
一度戻ってからまた現場に向かう。
1課にいた頃は日常茶飯事で、
俺にとってはむしろ嬉しい二度手間だった。
オレンジジュースを飲み干したところで再び部屋を出る。