The Last -凶悪-
!!!!?
「ついに来たか!!!!」
・・・・って・・・
「あ、すみません・・。」
周りの鼻のすすりが一気に消え、
ビクッとした様子の視線が集まったので、
慌てて謝って資料保管室を出る。
「ヒデさん?一応呼びかけるぞ?
返事してくれ。」
『・・先入観・・・・・・・
・・・・犯行現場・・・・』
「・・・・・・・・。」
『・・・証言・・・・・・
・・・・・被害者・・・』
「・・・・・・・・・。」
『・・・硫酸魔・・・・・・
・・・・怨恨・・・・・・』
「・・・・・・・・・・・。」
『・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・』
「・・・・・・・・・・・・。」
『・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・』
「・・・・・・。」
『神野くん。』
「はい。」
『すぐに戻ってきてください。私はその間、最速で情報を集めておきます。』
「了解・・!!」
『椎名班長、平松刑事部長の想いも背負った、私の全てを賭けた仮説を提示します。
そこから・・君の意見を伺いたいです。』
一度戻ってからまた現場に向かって、
また呼び戻される。
1課にいた頃は日常茶飯事で、
俺にとってはむしろ嬉しい三度手間だった。
報道スタッフさん達にお礼を言った後、
全力疾走で放送局を出た。