The Last -凶悪-
「・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・。」
“ず~っと修学旅行を楽しみにしてた。
その為に準備して、不自然にならないように仲良しを演出して。
ママが通ってた頃からずっ~と格式高さが保たれ続けたこのセイレンに通う、
貧乏家庭のゲロブス女を徹底的に潰すってね”
「え・・・あ・・・沢村ミドリ・・?
結婚・・・したんだ・・?」
“でもねサトミ・・あ、間違えたブス美。
5万持って来れないんだったら、
退学届を持ってきてね”
「子供・・お母さんになったんだ・・?
あ・・え・・・綺麗なままなんだ・・?」
“退学届も持って来れないんだったらさっさと死んでね。
あ、でも死ぬんなら首吊りにしてよぉ?
飛び降りられたら、
リンカとの賭けに負けちゃうんだからっ”
「幸せ・・になったんだ・・?
・・・・・・あ・・あぁ・・ああ・・
・・あ・ぁああ・・・・・・・・・・」
“・・フフッ・・びっくりしたよぉ?
私、ホントに吐いちゃったんだから。”
「・・・アぁ・・・。
・・あァ・・・・・
・・・・・・あぁ・・・・
あアアあアぁァァああァア!!!!!」
お父さんが亡くなった時も、
社長さんが亡くなった時も、
先輩達が引退していった時も、
お母さんが亡くなった時も、
決して出なかったものが目から溢れていた。
14歳の時に出し切ったはずのものが視界を滲ませていった。