The Last -凶悪-


「・・・・フッ・・フッ・・
・・・・ウヒャヒャヒャ!!」


「!?」


「いやぁ素晴らしいお話ですね。

今度なにかの機会があったら俺も使わせてもらいます。」


「・・・・・・・・・・・。」


「神野刑事・・。あなたも既に分かってるんじゃないんですか?

硫酸魔はもう既に人間の域を超えている。

・・・結婚を控えた女性の顔面に硫酸をかけるんですよ?

硫酸魔は人間の皮を被った“悪の塊”だって。」


「・・・・・・。」


「ばいきんまんを倒すのに、アンパンマンが“説得を試みた”お話はありますか?

必ずアンパンチで倒すしか・・

悪を倒す為には、正義側が“暴力”という名の悪にならなければいけないんですよ?」


「・・・・・・・・・・・・。」


「正直・・全く気付いていなかった。

まさか警察が俺に辿り着いているなんて想像もしていなかった。

あ、勿論俺は犯人じゃないですけどね。」


「・・・・・・・・。」


「ありがとうございます神野刑事。

俺を任意同行させた刑事さん達にもお礼を言っておいてください。

これから俺は、より慎重に行動をします。

あなた達に余計な疑いをかけられないよう、
細心の注意を払ってね。」


「・・・・・・・・・・・・・。」


「惜しかったですねぇ神野刑事。

早く犯人捕まえて下さいね。

もしかしたら・・明日にでも5人目の被害者が出るかもしれませんよ?」


「・・・・・・・・・・・・・。」


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