The Last -凶悪-
「まだ・・【あと一人】いる。
仮に俺がお前に負ける日が来たとしても、
硫酸魔の悪夢は終わらねぇぞ。」
「・・・・だったら、明日から俺もあそこの常連になってやるよ。
今度は偽名なんて使わず、神野シンとしてな。てめぇら纏めて俺が見張ってやる。」
「ウヒャヒャヒャ。お前と酒を酌み交わすのも面白そうだな。楽しみにしてるよ。」
赤坂警察署を出たところで待っていた氷室へ最後の宣戦布告をする。
ニヤニヤと笑う氷室を前にしても、ヒデさんのおかげで不思議と冷静さは失わ・・
「・・・・なんのつもりだ?」
氷室が・・右手を差し出してきた。
「握手だ。どっちが勝っても恨みっこ無しだぞ?」
「・・・・・とことん・・・
憎たらしい奴だなてめぇは。」
さっさとこの場を終わらして、
一旦ヒデさんと合流しよう。
気持ちは嫌だったが、氷室の右手を掴むよう自分の右手を差し・・