The Last －凶悪－

「もしかして、平松さんが最近いつも以上に席を外してるのもそれが関係してるのか？」


「です。どうも各方面の重鎮達に、
頭下げて回ってるらしいですよ。

広報部の、今の神野の上司？みたいな、
あんまり見かけない人を伴って。」


「神野は平松さんが目をかけてた子だからなぁ。

なるほど・・。それで１課に戻った後、

彼をどこに所属させるかを見据えてるって所なのかな？」


「正直、今の１課はどの班もなかなかの飽和状態ですからね。

仮に神野が帰って来ても・・。」


「だったらウチで面倒見てもいいけど・・？」


「マジですか班長！？」


「もし代わりに誰か抜けなきゃいけないんだったら・・・・。」


「え・・・え・・ちょ・・まさか・・？」


「この前のガサ入れ。見事に証拠品ひっくり返してくれたもんなぁ高山？」


「も・・申し訳ございませんでしたぁぁぁ！！」


「ハハッ冗談だよ。」