The Last -凶悪-
「ミライさーーん!!
ミライさーーーん!!!」
「お・・おぉ。マユちゃん、
ここ男子更衣室なの分かってる?」
「ヴィライダン・・バダジ・・
ブダンダーディ・・ダデバジダ。」
「“ミライさん、私プランナーになれました”?やったねマユちゃん。」
「うわぁぁぁあん!」
「お・・おぉ。あとでいっぱい話聞くから、
とりあえず着替えさせてくれるかな。」
下着姿のミライさんに更衣室から追い出された後も、嗚咽は止まらなかった。
やっと・・スタートラインに立てる。
小学生の頃から夢見た・・光輝く魔法の空間を自分の手で作る事が出来る。
想像しただけで胸は高鳴って、
もう既に私の頭の中は薔薇色のブライダルが何百と広がっていた。
「お待たせ。」
「ミライさーーーん。」
「あれ・・?
みんなもう帰っちゃったか・・。」
「あとは私達だけです!」
「よし、じゃあマユちゃん。今日はプランナーへの異動祝いしてあげるよ。」
「ホントですか!?
ありがとうございます!!!!」
「お・・おぉ。・・部長に見られたらまた殺されそうな気がする。」
ウキウキ気分が一周して、新郎に見立てたミライさんと腕を組みながら幸寿苑を出た!