The Last -凶悪-
無限に解放した胃袋が満たされて、
松阪さんが作る美味しいカクテルで気分も満たされて、
いつの間にか私は夢の中へ入っていった。
ぼんやりとした頭で松阪さんとミライさんの会話を聞きながら、
フラワーシャワーの代わりに、
福沢諭吉シャワーをする世代違いのバブリーな夢が広が・・・・
「・・・・・・・・フニャ・・?」
「・・・起きた?」
「・・・ミライさん・・・・。」
再びぼんやりとした頭に戻ると、
胸いっぱいに暖かい温もりを感じる。
「ミライさーん・・私・・
重いですよ~・・?」
うっすら開けた視界は、
もう松阪さんのお店じゃなくて、
車がまばらに走ってる大通りへと出ていた。
・・ミライさんにおんぶされている事に気付いたのは・・
そんな視界の真正面に、
綺麗な首元が映ったからだった。