臥龍
幹部と言われていた3人がいなくなったあと
怒鳴った男は怒られていた

「おい!お前いつはいった!」
「?先月の後半です」
「お前、臥龍の幹部見たことないのか?
暴走とかしてるだろ?」
「見たことありますよ!かっこよかったっす!俺もあんな風になりたくてここに来たんですから!」
「はぁ、じゃあなんで幹部のみなさんの顔がわからないんだよ、尊敬してここに来たのに。」
「…」
「はぁ、いいか?あの女の人はれっきとしたここの、臥龍の、幹部の人だぞ?名前は有明華菜(ありあけかな)さんだ。あと、男の人2人いただろ?1人は黒崎仁(くろさきじん)さんで、もう1人は佐武新(さたけあらた)さんだ、しっかり覚えとけ」
「マジっすか、本当にすいませんでした」
「あと、2人幹部の人がいる2人は副総長だ。1人は海藤龍斗(かいどうりゅうと)さんで、もう1人は五十嵐虎馬(いがらしこうま)さんだ。
そして臥龍の総長は藍澄梦叶(あいずみむと)さんだ、でも、今は総長、いないんだ」
「何でですか?」
そう聞いたら今まで見たことがない苦痛に歪む顔で
「総長の藍澄梦叶さんは、今…植物状態なんだ…!」
そういった男は目を背けた
回りにいた男たちも下を向いたり、少し目を潤ませたりしていた
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