クリスマスのシンデレラ
こんな私でもいいと言ってくれるような
男性にした方がいいのだろうか?



しかしそんな男の人なんか考えつかない


どこかのバーにでも出かけて
ナンパされるか
ずっと勧められている
合コンに行った方がいいのかしら・・・・



早苗が言っていたように
女性なら誰でも相手してくれるという
女好きで有名な内科の
桧山ドクターもいるし


いつも私に微笑みかけてくれる
守衛さんもいるけれど・・・・・




ああ・・・・ダメ・・・・




どうしても彼以外の男性と
夜を過ごすなんて想像も出来ない



けれどもそうでもしなければ
私は一生処女のまま




男性の愛撫も情熱の力強さも経験する
チャンスはつかめないだろう・・・・




まるでこの世界で愛を見つけられないのは
自分一人のように思えて寂しくてしかたがなく思えた






涙があとから
あとから溢れてくる






かまうものか
28歳になった今日・・・・





この私は何の望みもなく
オールド・ミスとして
ひとりぼっちで寂しく死んでいくのだ





せめて一生懸命働いて
お金だけは貯めておこう・・・・








これから一生
一人なんだから・・・・







一人寝のベッド・・・・
一人の寂しい部屋






たまらなくなって桃子は
おでこを机につけて泣き出した











< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:1

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop