Seven Days Story 〜あなたの好きな人が Ⅱ 〜
今日は特になんにも予定の無い日曜日。
取り敢えず宿題をして、今はずっとだらだらしている。
既に昼寝はしたんだけど。


『う〜…どうしよ。やっぱり予習とかするべき?賢い子はそうしてるのかな…?』


と、床に寝っ転がりながら言う。
前回の定期考査は良いとも悪いとも言えないビミョーな結果で。
何が悪かったのかもよく分からずにテストが終わった。
私はどうすれば良いんだろ。
思い切って休憩してしまうのもいいが、なんだか気持ちがスッキリとせず、踏ん切りがつかない。


『あーどうしよー。』


分かんない!
こういう時は友達だ!
人に頼る以外ない!
そう思い、スマホを開いた。
けど何故か、スタート画面には彼の名前があった。
そこをタップして開く。


「元気?」


たった三文字のメール。
でも、なんだかその文字に温かみを感じた。


『元気!』
『今、勉強しようと思うんだけど、何すれば良いのか分からなくって…どうしよう?』


ぽんっぽんっという音と共にメッセージが送信される。
こんな風に彼にはよく相談をさせてもらう。
彼は何と言うのだろう……。
効率が良いというのか……。
とにかく、アドバイスがと~っても上手なのだ。
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