Seven Days Story 〜あなたの好きな人が Ⅱ 〜
今日から学校だ。
何故、月曜日というものは来てしまうのだろうか。
全国民の敵・月曜日。
しかし、私は変わった。
この日が一週間で一番大好きな日。
だって、だって、彼に会えるのだから。
少し小走りでいつもの交差点まで行くと、電柱にもたれかかっている彼を発見。
スマホを見て、なんだか笑っているような気がする。
気配を消して、彼まで近づく。


『…おっはよー!!』


と言いながら、彼の体とスマホの間に顔を覗き込ませた。
すると、彼は目を大きくして、ばっとスマホを隠した。


「なにしてんの」


何にもなかったように振舞う彼。


『それはこっちの言葉。何見てたの?珍しくにやにやしてたよ』


そういうと彼はもう一度スマホを見てから


「内緒」


と言う。
なにそれ。
それ、言われたら余計気になる。
カリ…何とか効果ってやつ。


『なんでー?気になる!!』
「良いだろ別に、俺のスマホになにがあろうと」
『そんなに私に見せれない?』
「あぁ、絶対に見せれない。」
『友達には?』
「話せるやつもいる」


え゛ーーーーー
訳分かんなくなってきた!!
私には見せれないのに、友達には見せれるもの?


『自分の趣味?』
「趣味ではないけど…そうだな。俺が好きなのだな。」


そういうと彼はそろそろ行くぞ、と歩き出した。
私も慌てて追いかける。


『好きな物…?そもそも好きな物なんてあるの?』
「あるにきまってるだろ」
『へー意外』
「意外とは失礼だな」
『なにそれ。ホントに分かんない』


必死にできる限りの知識を出しまくる。
これだけで頭がパンクしそう。
…っていうか、彼女なのに彼のこと何も知らないんだな、なんて思ってしまう。
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