夏に溶けて、死んじゃえばよかった。
秋にさよなら
「夏に溶けて、死んじゃえばよかったのに」
ほぅと息を吐き出して、窓の外へと目をやった。
私に覗き込まれた、盛大な空は……青くて強くて、薄い水色だなんだと言っていた、ちょっと前の自分がバカらしくなってくるほど、澄んでいた。
「ひどっ!俺が騒ぎすぎててうるさいなら、そう言ってくれよぅ!殺すな」
「……ん」
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