あなたの愛に包まれて
匡祐は朝から忙しかった。午後の会議までに準備しなくてはならないものが多すぎる。

力の施設と母の病院へ行った後に会社で準備におわれた。千晃を助けるためにはこれしかない。
匡祐も千晃の父の考えを知り、そのために自分になにができるのかを考えていた。

～♪
「はい」
『匡祐様ですか？』
「どうしました？剣持さん」
着信は剣持からだった。
『本日の会議があると助川さんより伺いました。』
「はい。」
匡祐はパソコンをタイピングする手を止めないまま話をしている。
『その前にお嬢様の状態に関してお伝えしたいことがあります。』
「何かあったんですか？」
匡祐は手を止めた。
『私が会社を解雇されたことを知ってしまいました。それだけでなく、お嬢様のご様子がおかしいのです。』
「おかしいとは？」
剣持は幼いころからずっとそばで千晃を見てきた。
その剣持が感じた千晃の異変を匡祐に剣持は伝えた。
「わかりました。伝えていただいてありがとうございました。」
匡祐は眉間にしわを寄せながら剣持に話をする。
「今日会ってみてどうか・・・また、ご連絡します。」
『どうか、お嬢様をよろしくお願いいたします』
剣持の言葉に匡祐は心から返事をした。
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