あなたの愛に包まれて
千晃の寝顔を見つめながら匡祐は決意していた。
何があっても千晃を守りたい。

そのために何ができるかを考えて、出した結果をこれから試す。

その結果がどうであれ、大切なものは絶対に守る。そう決めた。

もうろうとしながら目を覚ますと、そこには優しく微笑む匡祐がいた。

自分を見つめながら匡祐が微笑んでいる。それだけで千晃は安心してもう一度目を閉じる。




眠っている千晃の頬を撫でながらこみ上げ、あふれる愛おしさに匡祐ははじめて誰かを心から愛する自分に気が付いた。
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