あなたの愛に包まれて
「おはよう」
千晃が目を覚ますと目の前には自分を見つめる匡祐がいた。
「おはよう。気分は?」
匡祐の言葉に千晃は微笑みで返事をする。
「もう少し眠りたいな」
匡祐は千晃の体を抱き寄せる。
千晃もそんな匡祐の胸で再び目を閉じた。
「千晃。」
「ん?」
匡祐は千晃を抱きしめたまま話始める。
「前に言った話、忘れてほしいんだ」
「ん?」
匡祐が千晃から体を離す。
そしてまっすぐに匡祐は千晃を見た。
「一生ずっとそばにいてほしい」
その言葉に千晃の瞳から再び涙があふれる。
「ずっと?」
千晃が思わずその言葉を繰り返す。
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