あなたの愛に包まれて
「だから、あげる」
力の言葉に匡祐は微笑む。
「ありがとう。」

自分には力を守り抜くことができるだろうか・・・。

今まで自分を支えてくれていた力。

いつまでも自分が守りたい。

匡祐は力がくれた和紙を大切に胸ポケットにしまった。


そして力が食事を済ませると今度は自宅へ戻る。

自宅へ帰る気持ちが、千晃が家で待っていることを考えるとハンドルを握りながら温かい気持ちになれた。
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