あなたの愛に包まれて
ねぇ、匡祐。
私はあの日初めて誰かの温かさに触れたの。
その瞬間涙があふれて止まらなかった。

そんな私の涙を大きな手で拭いながらあなたが私に言ってくれた言葉は、今も大切に心にある。

あの時のあなたの笑顔も一緒に。

思い出すたびにどんな困難にも、孤独にも耐えられる力が湧き上がってくる気がするの。


ねぇ、匡祐。
今の私をあなたが見たらなんていうのかな。
私のこと、ほめてくれる?

私、頑張ってるよ。
ほかの誰かのためじゃなく、自分自身のために。



だからまた、あなたに会いたい。

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