あなたの愛に包まれて

千晃はそっと匡祐の手に自分の手を重ねた。

「初めからこうなるとは思ってたんだ。」
匡祐は寂しそうに笑った。

少し考えてから千晃は結婚式場のスタッフに話しかけた。

その話の内容に匡祐が目を丸くする。

千晃の提案に剣持と助川は微笑みながら頷いた。



打ち合わせが終わってから匡祐の運転で千晃は匡祐の部屋へ向かっていた。
玄関を開けてすぐに匡祐は千晃の体を抱きしめた。
「ありがと」
匡祐の言葉に千晃は首を横に振る。
「私の方こそいつもありがとう」
匡祐は体を離すと千晃にキスをした。